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企業の成長にM&Aで貢献するシニアエキスパートの自己研鑽

それぞれの働く現場でいきいきと活躍する社員を紹介する「Meet the CONNECTer」。今回ご登場いただくのは、パナソニック コネクトの子会社であるBlue Yonder(ブルーヨンダー)のコーポレート開発チームに出向し、戦略的な取り組みにおいてBlue Yonderとパナソニックの重要な連絡役を務めるシン・ヘウンさんです。M&Aプロジェクトを担う醍醐味や、さらなるキャリアアップへの想いについて語っていただきました。


シン・ヘウン
ソウル大学在学中、大阪大学の交換留学プログラムに参加し、日本語を修得。大学卒業後、日本の企業でキャリアをスタート。2019年にパナソニック コネクト(当時、コネクティッドソリューションズ社)事業開発部に入社し、Blue Yonder買収プロジェクトの他、コネクトのM&Aを担当。2022年4月からBlue Yonderに出向し、M&Aプロジェクトに携わっている。



M&Aという企業価値の向上に直結する仕事との出会い

編集部:2024年現在、シンさんはパナソニック コネクトで入社5年目を迎えて、どのような業務に携わっていらっしゃいますか。
 
シン:出向先のBlue Yonderで、企業価値を向上させるための手段となるM&A業務に従事しています。最も重要なことは、パナソニックグループのM&A意思決定規定に沿ってプロジェクトを進めることで、買収実行につながる全ての業務に関わります。
 
買収の意義が十分に伝わるように、Blue Yonderのメンバーに代わって報告資料の準備や、日本からの質疑応答対応まで行います。パナソニックグループとBlue Yonder双方の代弁をしながら先を見越したコミュニケーションを取ることで、日本と米国のM&Aに対する相互理解が深まることに貢献できればと考えています。
 


編集部:シンさんの所属する戦略企画部門の役割を教えてください。
 
シン:戦略企画部門は、M&A案件の提案から実行、また買収案件の場合は買収後の統合計画策定も担当します。正しい戦略を立案することは戦略企画本部の大事な任務で、チーム全体のタスク管理を行いつつ、価格交渉・契約交渉の方針策定もする重要な役割を担っています。
 
編集部:M&Aの道に進むきっかけは何でしたか。
 
シン:パナソニック コネクトに入社する前に勤めていた会社がヨーロッパの企業を買収し、企業統合プロジェクトに参加したことがM&Aとの出会いでした。会社や事業が取引の対象になることが、当時の私にはとても新鮮に感じられ、経営に大きなインパクトを与えるこの仕事に大きな魅力を覚えたことが、現在の出発点になったと思います。

誰もが活躍できる機会を得られるオープンな社風が魅力

編集部:東京からニューヨークへ職場も移ったそうですが、現在の働き方について教えてください。

シン:Blue Yonderへの出向を機に、数年前にニューヨークに引っ越しました。仕事は主にニューヨークの自宅でしています。ニューヨークを拠点にすると、世界中から集ってくるBlue Yonderの同僚たちとも会うことができますし、ハドソン川を挟んで隣り合ったニュージャージーにパナソニックのオフィスもあります。こちらでの勤務もできるので、パナソニックの同僚ともつながりをつくることができ、とても気に入っています。

編集部:まさにインターナショナルな環境で働いていらっしゃるシンさんですが、職場環境のどのようなところに魅力を感じますか。

シン:パナソニック コネクトとBlue Yonderの双方で働いてきたキャリアを振り返ると、どちらの会社も役職や年齢、経験に関係なく活躍できる機会を社員全員に与えるオープンな社風があって、働きやすいですし、好きですね。また、周囲には多くの優秀な同僚がいて、たくさんのことを彼らから学び、刺激し合って、自己成長につなげることができます。

編集部:M&Aのお仕事は、神経を使うことも多くあると思いますが、何かリフレッシュのために行っていることはありますか。

シン:私はマンハッタンが大好きで、仕事を離れると、ひたすらこの街を楽しんでいます。多様性に富み、いきいきとした雰囲気があふれるマンハッタンの街は、歩いているだけでさまざまなインスピレーションが得られ、前向きな気持ちにさせてくれる不思議な力があります。週末には家族で出かけて楽しむことも多いですね。

また、仕事仲間であるBlue Yonderの同僚で集まって、食事のひとときを楽しむこともあります。それぞれの近況を報告したり、各地のトピックを伝えあったり、顔を合わせて直接コミュニケーションできることは、自宅でのリモートワークが中心の私にとって、気持ちがリフレッシュできるイベントです。

案件の立案力を高めて、さらなるスキルアップを目指す

編集部:企業や世の中を動かすM&Aプロジェクトを統率するシニアエキスパートとして、この仕事の魅力や、やりがいをあらためて聞かせてください。
 
シン:M&Aは企業の経営戦略と深く関わってくるため、プロジェクトを推進する過程で経営トップ層とのコミュニケーションが欠かせません。経営トップの考え方を引き出し、それをダイレクトに感じることができるのは貴重な体験ですし、マネジメントからの視点を身につけられることは、この仕事の醍醐味です。また、私が行っているのは企業価値の向上に直結する仕事なのだという実感が、大きなやりがいにつながっています。
 
編集部:企業の意思決定に関わるビジネスコミュニケーションを取る上で、シンさんが大切にしていることは何でしょうか。
 
シン:私たちプロジェクトチームとマネジメントのコミュニケーションが緊密であるほど全員のベクトルが合って、M&Aを順調に進めることができると思います。一方で、交渉には相手様企業がありますので、じっくりと交渉戦略を練る時間が与えられているわけではありません。
 
ですから、完璧な報告資料が準備できていなくても、すばやくキーポイントをまとめ、マネジメントにスピーディに相談することを意識しています。プロジェクトチーム内で悩むより、そのほうが近道になるケースが多いと言えるでしょう。
 


編集部:広い視野と洞察力、さらには柔軟なコミュニケーション力が求められるお仕事のことがよくわかりました。さらなるキャリアアップに向けて、どのようなビジョンをお持ちですか。
 
シン:競争が激しく、リスクも伴うM&Aでは、グローバルな動向を把握し、社外の専門家たちの知見も得ながら、他社の投資戦略や実行状況をモニタリングすることが重要です。M&Aプロジェクトを円滑に推進していくために、常に知見を深め、スキルアップに努める必要を実感しています。
 
特に、案件実行のスキルは実務で経験を積む以上の勉強はありません。ですから、Blue Yonderで米国流の案件推進をいくつも経験できたことに感謝しています。
 
今後は、M&A案件の立案力を強化したいと考えています。競争環境の理解を深めつつ、事業の現場にどのようなニーズが潜在しているのか把握することに集中して取り組みたいと思います。
 
編集部:シンさんがM&Aの仕事に対していかに情熱を持って取り組んでいらっしゃるかが、とても伝わってきました。ますますのご活躍を期待しています。


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