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Blue Yonderインド研修~海外開発拠点で育むチャレンジ精神~

皆さん、こんにちは! パナソニック コネクト、From the Inside編集部です。
パナソニック コネクトの取り組みを内側からレポートする本シリーズ。
今回は、当社のサプライチェーン事業総括部がエンジニアトレーニングの一環として実施している、Blue Yonderインド研修についてご紹介します。

サプライチェーン事業総括部は、当社の子会社である、アメリカの大手サプライチェーンマネジメント(SCM)ソフトウェアベンダー、Blue Yonderの日本事業拡大のためのビジネス基盤構築や営業活動、社内人材育成などを通して、パナソニック コネクトにおけるサプライチェーン事業の成長に貢献している部門です。

パナソニック コネクトが、2027年に向けた事業戦略においてSCMを成長事業として掲げていることもあり、当部門ではSCMの専門家となり得る人材を増やすことを目的に、約一年間にわたるエンジニアトレーニングを実施しています。
約半年間のOFF JT(職場外研修)において、サプライチェーンについての座学やシステムエンジニアとしてのトレーニングを受けた後、続く約半年間のOJT(職場研修)に向けて実施されるのが、Blue Yonder インド研修です。

当インド研修は専門分野に分かれて複数回実施されていますが、今回はCDP(Cognitive Demand Planning)という、サプライチェーンにおける需要予測とプランニングの分野に特化した内容で、24年9月2日~10月4日の約1カ月間に実施された研修についてレポートします。

バンガロールのオフィス街の様子
「SAKRA WORLD HOSPITAL」

研修が行われたのはバンガロールにあるBlue Yonderのインド拠点。バンガロールはインドのハイテク産業の中心地として有名で、日本企業が運営する、インド初の「日本式」総合病院「SAKRA WORLD HOSPITAL」が2014年に開設されるなど、日本にもゆかりのある都市です。Blue Yonderのオフィスは、この病院や様々な外資系企業が立ち並ぶオフィス街にありました。

Blue Yonderインドオフィスのエントランス

オフィスは広くて新しく、食堂などの施設も充実!リラックスした状態で研修に集中できる環境が整っています。

初めての環境に高揚と緊張が入り混じるなか、さっそく研修がスタート。
需要予測についての業界別のケーススタディを学んだ後、Blue YonderのCDP(Cognitive Demand Planning:需要予測と計画業務の再構築)ソリューシ
ョンや、CIBP(Cognitive Integrated Business Planning)というソリューションのハンズオントレーニングに移ります。

CIBPソリューションは、Blue Yonderが持つプランニングの技術と、クラウド上で管理している需要や供給、在庫といったサプライチェーンのリアルタイム情報を掛け合わせることで、関係各所のシームレスな連携や、最適な流通プランの提案などを実現するSaaSソリューションです。
このソリューションによって、生産や物流、流通といったサプライチェーンの現場において、リアルタイムな意思決定が可能となり、収益性の向上や、サプライチェーン全体の在庫・廃棄削減によるコスト削減を実現します。

 少しでも多く最新技術を習得しようと、皆さん真剣な表情で講義に参加。
専門用語やインド英語の独特の発音に最初は苦戦したものの、講師側が日本人メンバーの要望や意図をくみ取ろうと柔軟に対応してくれるため、日本人メンバーも躊躇せずに自分の意見や思いを伝えようとする、積極的な姿勢が印象的でした。

ランチやフリータイムでも現地メンバーとの交流が。講師陣含めフレンドリーな人が多く、帰国後も気軽にコミュニケーションを取れる関係性を築くことが出来ました。

研修の終わりには現地のAHM(All Hands Meeting)に参加。約1カ月にわたる研修を支えてくれた現地メンバーに感謝の気持ちを伝えると共に、研修での学びを共有しました。


当インド研修に参加したメンバーの感想をご紹介します!

2024年4月に営業からSEに職種変更してサプライチェーン事業総括部に転入した田川さん。
「周りは技術出身の人が多く、研修内容の理解が速いので、度々焦りを感じることはありますが、研修そのものがとても丁寧に組まれているため、私のような職種変更があっても十分力を付けられていると感じます」
一緒にインド研修に参加した日本人メンバーにはソフトウェアや統計学など様々なバックグラウンドがあり、メンバー同士でお互いに得られた学びも多かったとのこと。
業務上の知識だけではなく、日本人チームメンバーとの結束力や、今後業務を共にしていくインドメンバーとの関係構築、現地の文化を肌で感じた経験など、今回の研修で得られたものがたくさんあると語ってくれました。

「本研修を受ける前は、これまでずっと国内営業を経験してきた私にとって、環境や学習内容も初めての経験という点で不安が大きかったです。けれど、研修を通じて自分が成長したことで、今後初めての領域へ挑戦していく際の自信を得ることが出来たと感じます」

日本人メンバーのリーダーとして当研修に参加した馬場さんは、製品教育専門のチームから手厚いサポートを受けたことや、世界各国で実導入に携わった経験豊富なエキスパートから実際の案件経験に基づいた知見やノウハウを聞けたことが、研修全体を通して特に印象に残っていると話してくれました。
馬場さんは過去に技術営業として数年間アメリカ拠点に出向していた経験があり、顧客からの急な受注や商品の着荷遅れへの対応など、サプライチェーン管理の難しさを当時からひしひしと感じていたとのこと。昨今サプライチェーンが複雑になってきていることもあり、同じような課題を持つお客様も多く、実感を持ってお客様とお話しできる点で当時の経験が今のSEの業務に活きていると感じるそうです。
「今回のインド研修では、Blue Yonderの新しいプラットフォームを活用した新製品を中心に学び、アーキテクチャやUIがモダンに刷新されていて、お客様へ提供できる機能がこれまで以上に拡大されていると感じました。この経験を今後の提案活動に活かして、より魅力的な提案をしていきたいです」

最後に、サプライチェーン事業総括部ダイレクター 山名さんの想いをご紹介します。

「開発拠点での実践的で手触り感のあるトレーニングによって、より深い知識を得てほしいのは勿論の事、日本を飛び出して海外の拠点で働くという感覚を、このインド研修を通して参加者の皆さんに得てもらいたいと思っています。
日本では誰かが動いてくれることも、海外では自ら動かないとプロジェクトが進みません。そんな環境で自らの主体性を強化してもらうことや、現地で自ら英語を使い、自分の想いを伝え、コミュニケーションをしていく経験はとても大事です。
例え英語がネイティブ並みに使えなくとも仕事はできますので、臆することなくチャレンジをしてもらいたいですね。

サプライチェーン事業総括部は新しい組織なので、常にあるべき姿に向けて形が変わっていく柔軟性を持ち、果敢に挑戦できる良さがあると思っています。
今研修に参加しているメンバーの皆さんには、今後様々なプロジェクトに参画して経験を積み、3~5年後にはプロジェクトをリードする立場でコネクトのサプライチェーン事業を支える、プロフェッショナル集団として活躍してもらうことを期待しています。

我々サプライチェーン事業総括部の役割としては、Blue Yonderの日本事業を立ち上げることがメインではありますが、長期視点ではBlue Yonderを核としたコネクトのサプライチェーン事業の確立を通し、日本のお客様の事業成功に貢献する事を目指しています」


海外という環境に身を置くことは、自分が当たり前だったと思っていた常識や固定概念から解放されて新しいことに挑戦したり、新たな視点で物事を見つめ直したりするきっかけとなる、とても貴重な機会だと思います。
社会人として働きながらもこういった学びの機会を得ることが、自身の限界を決めず、プロフェッショナルとして成長し続けることに繋がるのだなと、参加者の皆さんの声を聞くなかで強く思いました。

From the Inside 編集部はこれからも、CONNECTer(パナソニック コネクト社員)一人ひとりが常に自律的に成長し、活躍していく様子を発信していきます!


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