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教育”現場”と共に歩むー23年度大学連携プログラムー

皆さん、こんにちは! パナソニック コネクト、From the Inside編集部です。
パナソニック コネクトの取り組みを内側からレポートする当シリーズ。今回は、2023年度に当社が国内の大学と連携して実施した、学習プログラムの取り組みの一部をお届けします。

今回ご紹介するのは、立命館大学、早稲田大学、神戸大学、奈良女子大学との取り組み。
各大学で実施したプログラムの詳細は異なりますが、各取り組みにおいて、パナソニック コネクトという企業のビジネス・テクノロジー・人事制度などが、授業の題材やグループワークの検討テーマとして取り上げられ、現実の課題を把握して解決する力や、コミュニケーション力、プレゼンテーション力といった実践力を成長させる場となりました。

それでは早速、各大学と実施した取り組みについてご紹介します!

立命館大学大学院 プラクティカム
立命館大学大学院 テクノロジー・マネジメント研究科に所属する、大学院1年生5名に参加いただき、企業が抱える課題に取り組む、課題解決型企業実習を約4か月間という長期にわたって実施しました。
テーマは「人的資本経営におけるタレントアクイジション※のあり方」。
少し難易度の高い人事領域の課題ですが、参加学生には留学生もおり、グローバル視点での施策検討や、お互いの専門領域を活かした議論を重ねながら、学術的な裏付けをもとに仮説を設定する検討プロセスなど、専門性の高い実践スキルを身に着ける場になりました。

※タレントアクイジション:単なる欠員の補充ではなく、中長期的かつ持続的な会社の発展を見据えて事業戦略・経営戦略実現のために必要な人材を積極的に獲得すること

実習期間の4か月間は、隔週で当社社員とのミーティングを実施し、調査・進捗報告をしていただいたほか、職場見学を実施することで、より実践的な知見を増やしていただきました。
最終報告会には、CHROの新家さんも参加! パナソニック コネクトとしても大変有益な気づきや学びを得る機会になりました。

参加者の皆さんからは、「社員の皆さんが学生目線の意見を受け入れてくれて、真剣に議論を交わせたことが、とても刺激的で貴重な機会になった」「実践の中で、アンケート調査やデータ収集、統計分析、そしてそれを結論へと結びつけるステップを学ぶことが出来た。今後の自分の研究やキャリアに活かしていきたい」といった反応をいただきました。
大学院の卒業後帰国を予定しているなど、参加者の皆さんの進路は様々でしたが、今後の社会人生活や会社選びの軸となる知識と経験を得ていただけていたら嬉しく思います。

早稲田大学 リーダーシップ開発プログラム 
早稲田大学グローバルエデュケーションセンター開講のリーダーシップ開発科目「問題解決プロジェクト」において、今年度も授業協力企業として当社が参画しました。

全学部から集まった1~3年生、約60名が受講する本授業は、世界標準のリーダーシップ発揮と向上を目的としたプログラムです。すでに春夏学期に「リーダーシップとは何か」を基礎として学んだ学生の皆さんが、より実践的に経験学修する機会となりました。

経験学修のためのPBL(問題解決プロジェクト )の課題は「あなたの『ジブンゴト』を解決し、社会を前進させるプランをパナソニック コネクトに提案してください」。
約2カ月の間、少人数グループに分かれて最終プレゼンテーションに向けた準備を進め、そのなかで、グループワークの進め方の改善点や、より質の高い提案に向けた役割分担についても積極的に話し合い、リーダーシップの発揮を試みました。

グループワークを進めるなかで自分のリーダーシップやスタイルに気づいたり、他の学生のリーダーシップを引き出したりと、現場はとても活気にあふれた雰囲気!
参加者一人ひとりがお互いに学び合う姿勢とチームワークが素敵でした。
当社社員は、それぞれのグループが設定したテーマに関するアドバイスや、日頃の仕事に対する姿勢を踏まえたチームワークやリーダーシップ発揮に関するフィードバックを行うことで、最終プレゼンテーションの提案内容向上に寄与しました。

神戸大学 リーダーシップ開発プログラム 
経営学部開講「リーダーシップ開発入門」では、学部の2〜4年生約30名が参加し、リーダーシップの向上を目的として、「パナソニック コネクトの生産性を高めるため、入社3年目までの社員がより自律して働くための施策を提案してください」をテーマに少人数グループに分かれ、約2か月をかけて、最終提案に向けたグループワークを実施しました。

パナソニック コネクトの社員も現地で参加し、現在の人事制度や、制度に対する職場のリアルな声などをご共有。
受講者の皆さんは、授業担当教員であり「採用学」のパイオニアと名高い、神戸大学大学院経営学研究科の服部泰宏教授ならびに、株式会社イノベスト代表取締役 松岡洋佑氏のもと、経営学観点の学術的なインプットとワーク、パナソニック コネクト社員からの、実践的なビジネス観点でのインプットの両方を活かしながらワークを進めることができました。

「入社3年目までの社員が自律的に働くためには?」がテーマであったため、「自律とはなにか」や「理想の働き方はなにか」を定義・深掘りする時間もあり、今後の社会人生活における、皆さんの価値観の礎にも繋がったのではないかなと思います。

本講義をご担当いただいた神戸大学大学院経営学研究科 服部泰宏 教授からは、以下のコメントをいただいております。

神戸大学経営学部講義「リーダーシップ開発入門」にて、2022年度および2023年度と連続で、パナソニック コネクトの皆さんをゲストにお迎えしました。
企業が抱える現実課題を解く過程で、大学生たちが、自分自身のリーダーシップスタイルを言語化し、見直し、実際のアクションに落とし込む、という建て付けの講義でした。私が思うに産学連携の成功には、
①相互に異なる世界に生きるパートナー同士が、お互いの違いを認め、リスペクトし、
②お互いがお互いから学び合う関係になること、そのために
③相手の期待に双方が全力で応えようとすること、が大事になります。
パナソニック コネクトの皆さんが、このような土壌を(おそらく意識的に)作ってくださったことで、本学の学生にとって極めて学びの多い時間となりました。
あくまで私の仮説ですが、これにはおそらく、「年齢や経歴の多寡に関わらず、相手と真剣に向かい、そこから学ぶというスタンス」「考え方や住む世界が違うということをポジティブに捉える考え方」といったことが、企業の文化として浸透していることが深く関わっているのだと思います。
学生からの素朴で、時に不躾で、突飛な投げかけに対して、全力で応えてくださったことに、心から感謝しております。 

神戸大学経営学部 服部泰宏 教授

奈良女子大学 Women Engineers Program
日本初の女子大工学部として2022年に設立された奈良女子大学工学部が本年度から開催する、女性エンジニア養成プログラム「Women Engineers Program」
企業による先端分野の紹介・技術演習および工学分野に興味関心を持つ学生の交流の場となることが当プログラムの目的であり、パナソニック コネクトも企業の一つとして連携しています。2024年3月半ばに当社の豊中工場で溶接ワークショップを実施し、将来エンジニアを志す全国の高校生・高専生・大学生、約15名に参加いただく予定です。
ワークショップの実施はこれからですが(当記事公開時点:2024年3月半ば)、当日の現地レポート記事を後日公開予定です!お楽しみに!


高校生から大学院生まで、幅広い次世代の皆さんに、企業としての生の声や情報をお届けし、実践的な学びを得ていただく大学連携プログラム。
一方的に情報提供するだけでなく、私達も学生の皆さんの貴重な声を得ることで、パナソニック コネクトの現場、ひいては社会や未来の現場を変える一歩に繋がっています。
パーパスに「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」を掲げている私たちが、次世代の育成に向けて、現場を伝え、現場を一緒に良くしていく。とても私達らしい形での携わり方だなと感じました。

From the Inside 編集部はこれからも、教育の“現場”と共に歩む、パナソニック コネクトの活動を発信していきます!



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