STEM(理系)領域の魅力を伝える~中高生女子向け職場体験プログラム「Girls Meet STEM Career」に参画~
皆さん、こんにちは! パナソニック コネクト、From the Inside編集部です。
パナソニック コネクトの取り組みを内側からレポートする当シリーズ。
今回は、中高生女子に向けたSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)領域の職場体験プログラム「Girls Meet STEM Career」に当社が参画し、2024年8月27日に本社(東京都中央区銀座)で実施した、オフィスツアー&ワークショップの様子をお届けします。
日本のSTEM分野への女性の大学進学率は、OECD諸国の中で最低水準の19%(※1)であり、STEM領域の職種であるエンジニアとして活躍する女性の比率は、OECD平均の20.0%に対して日本は16.9%(※2)と低く、人材育成の遅れが課題となっています。
※1: 令和5年度文部科学省「学校基本調査」より理学部・工学部を合算して算出(山田進太郎D&I財団調べ)
※2: IT分野のジェンダーギャップに関するグローバル調査(ヒューマンリソシア株式会社、2024年3月発表)
STEM領域で活躍する女性を増やすためには、進路選択前の女子学生がSTEM領域の仕事や学びに触れる機会を提供し、キャリアへの興味を高めることが重要であるとして、公益財団法人山田進太郎D&I財団が2024年度から開始したプログラムが、「Girls Meet STEM Career」です。
中高生女子がSTEM領域の仕事をする女性や研究・勉学に励む大学生等のロールモデルの話を聞くこと、仕事の様子を体験することでSTEM領域に興味関心を持ってもらうことを目的としています。
誰もが活き活きと働き、自身の能力を最大限に発揮できる環境を目指してDEI(Diversity, Equity & Inclusion)を推進し、重点テーマの一つとしてジェンダーギャップの解消推進に取り組んでいるパナソニック コネクト。
これまでも奈良女子大学 工学部と共同で、工学分野に興味関心を持つ女子学生を対象にした企業ワークショップ「女性エンジニア養成プログラム」を行うなどの取組を続けてきましたが、今回、山田進太郎D&I財団の理念に賛同して本プロジェクトに参画しました。
参加してくれたのは、全国から集まった19名の中高生女子の皆さん。
「AI研究の仕事に触れて女性技術者とお話しましょう!」をテーマに、AI研究に携わる女性技術者とのワークショップや座談会に加え、最新技術やソリューションを知ってもらうためのCXC(Customer Experience Center)見学やオフィス見学を体験してもらいました。
ワークショップ
最初に、技術研究開発本部でAI開発に携わる村上さんから、自身が理系に進んだ背景や、AIの概要について紹介される座学が。
Chat GPTの優れた点や注意すべき点といった身近なテーマや、学生時代に村上さんが感じたリアルな思いなどが共有され、皆さん興味津々の様子。時折笑い声もあがり、和やかな雰囲気でスタートしました。
続いて、実際にChat GPTを自分たちで操作してみます。
パナソニック コネクトが独自開発し、社員が日常業務で活用している生成AI、「ConnectAI」に触れ、自分たちで考えたお題を入力。
「クッキーの作り方を教えてください」「女の子が主人公のファンタジー小説を作って、あらすじを教えてください」といった幅広いお題に対して即座に回答が出てくる様子に大盛り上がりでした。
一方で、生成AIが出す回答を百パーセント信じない大切さを学ぶ体験も。
最新の時事ニュースや、ネット上に出回っていない情報は生成AIに反映されませんが、それでも生成AIは把握している情報の中で回答を組み立て、間違った情報を正しい情報のように回答する場合があります。あえて自分たちが答を知っている質問をしてみて、生成AIの回答の整合性を確かめる実験を行いました。
CXC・オフィス見学
CXC(Customer Experice Center)見学では、利用シーンを模した展示で、パナソニック コネクトの最新技術やソリューションを学んでもらいます。また、誰もが活き活きと働ける環境を目指して、当社が長年にわたって行ってきたカルチャー改革についての理解も深めてもらいました。
続いて、フリーアドレスの本社オフィスを見学。全面ガラス張りになっている会議室や社長室のないフロアを見学して、「もっと堅い雰囲気と想像していたけれど、自由な雰囲気にびっくりしました!」と驚きの声が。
女性技術者との座談会
プログラムの最後は、当社で活躍する女性技術者とのフリートーク。小グループに分かれ、参加者の皆さんからたくさんの質問があがります。
始終笑顔の絶えない和気あいあいとした雰囲気のなか、「どういった資格を持っていますか?」「学生時代にどういった勉強をしたらいいですか?」といった質問や進路相談に、技術者の皆さんも真剣に答えていました。
参加者の皆さんの感想
「最新の技術について具体的にお話を聞けたのが楽しかったです」と話してくれた奥田さん。将来文系・理系どちらに進むかはまだ検討中とのことですが、高専に通う同世代の参加者と交流したことで知らなかった世界を知り、将来の選択肢が広がったそうです。
「今回のプログラムに参加してみて、想像以上にAI研究は奥が深かったと気づきました」と話してくれた鈴木さんは、実際に社員と交流したり職場見学をしたりするなかで、フラットで話しやすい人が多いなという印象を持ってくれたとのことでした。
進路に悩んでいるという大塚さんは、今回女性技術者とざっくばらんに会話できたことが参考になったとのこと。隣で頷く村井さんは、「服装を始めとしたオフィスの雰囲気がカジュアルで、社員が居心地よくいられる場所だなと感じました」と話してくれました。
もともと理系への興味が強く、プログラミングが得意という千葉さんも、パナソニック コネクトの雰囲気が印象に残ったとのことです。
「大企業なのに自由、という新しい働き方をそのまま見た気がしました!」
目を輝かせながら生成AIを操作し、楽しみながら学びを深めていく皆さんの姿を見ていて、「きっとSTEM領域への入り口は純粋な興味や好奇心で、実はハードルは思っていたほど高くないのかも」と感じました。
そのことを中高生時代に肌で感じる経験が、将来を考える上でとても大切な役割を担っていると思います。近年ではAIなどが身近にあり、興味を持つきっかけは様々ありそうですが、企業や社会がその興味をさらに膨らませるサポートをし、その領域で働くイメージを持ちやすくすることが、将来STEM領域で活躍する人を増やすことに繋がると強く思いました。
From the Inside 編集部はこれからも、次世代の可能性を広げるパナソニック コネクトの取り組みを発信していきます!
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