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コネクト ハッカソン2024~技術者と非技術者の垣根を越えて:プロダクト価値を高める組織づくり~

皆さん、こんにちは! パナソニック コネクト、From the Inside編集部です。
パナソニック コネクトの取り組みを内側からレポートする当シリーズ。
今回は、2024年11月に実施された「コネクト ハッカソン2024」についてご紹介します。

今回で三回目となるコネクト ハッカソン。
参加対象は昨年に引き続き全CONNECTer(パナソニック コネクト社員)で、全国の拠点・事業部から様々な職種の約80名が参加した他、今年はオープンテーマとして全CONNECTerからアイデアを募集し、全社を巻き込んだ一大イベントになりました!

アイデア募集フォーム: 期間中は全CONNECTerが自由にアイデアを提案できます

また、パナソニック コネクトは11月をConnect Hack Monthと定め、様々なイベントを開催。GitHub CopilotやPowerAppsといったツールの初心者向けセミナーや社外ゲストの講演会などが実施され、ハッカソンに向けた気運が高まります!

Connect Hack Month カレンダー

ハッカソンの参加者は、全社から集まったアイデアから自分の興味があるテーマを選択してチームを構成、もしくは運営事務局によってチームが割り当てられます。キックオフイベントでチームメンバーの顔合わせを行い、各チームの自主的な打ち合わせや進捗共有会を行ったあと、いよいよ11月27日~29日の三日間に渡るハッカソンのスタートです!

CTOの榊原さんがチームの様子を見に来る場面も

三日間のハッカソンは横浜拠点で実施され、参加者全員が集合します。普段離れた拠点で勤務する仲間と同じテーブルで意見を取り交わし、現場は活気ある雰囲気!

今年は非技術職種の参加者も増え、デザイン部門や人事部門からの参加者も、自身の目線を活かしたアイデアや意見を積極的に提案している様子が見られました。それを受けた技術部門の参加者も「○○のツールを使えばそれを実現できるかも」とお互いの知識やスキルを活用し、補完し合いながらアイデアを実現していきます。

ハッカソン最終日には最終発表が行われ、パナソニック コネクト現場ソリューションカンパニー プレジデントの奥村さんやCTOの榊原さん、日本マイクロソフト株式会社の鈴木さまを始めとした審査員を前に、全13チームが一カ月間の集大成を披露しました。

テーマを選んだ背景やコンセプトを説明したうえでデモンストレーションを行い、アーキテクチャや今後の展望を紹介。どのチームも発表時間の直前まで改善を繰り返していましたが、本番はすべてのチームがデモンストレーションに成功しました!
審査員の皆さんを巻き込んだ演出などユーモアに溢れた発表が行われ、他チームへの感嘆や賞賛の声に交じって、度々会場が笑いに包まれます。

今年はパナソニック コネクトの5つのCore Valueに合わせて5つの賞が用意され、審査員によって受賞チームが選定されました。

各賞に選ばれたチームの代表が審査員から講評と景品を受け取り、チームメンバーに喜びを共有します。最優秀賞の発表には、ひときわ大きな歓声が!

審査員の一人である日本マイクロソフトの鈴木さまからは、「非常に楽しく聞かせていただき、皆さんの技術の高さ、チームビルディングの早さにも非常に感動しました」という幸甚なご感想が。鈴木さまだけではなく、日本マイクロソフト株式会社の社員の皆さまには、昨年に引き続きアドバイザーとしてキックオフから参加いただき、多大なるご支援をいただきました。

また、今年は特別ゲストとしてCEOの樋口さんもリモートで最終発表会に参加。
「発表を見ていて、今回のハッカソンが確実に皆さんのレベルアップの機会になったのだと思いました」と参加者のスキルや努力への賛辞を伝えたうえで、「海外の関連会社でもハッカソンを行っていて、そこから製品やソリューションに結実しているので、このような機会が製品化につながることを期待しています。また、効率化・生産性アップといった業務改革を会社全体で進めていますので、そういったものと皆さんのアイデアやスキルが結びついても面白いと感じました」と今後に向けた想いを語りました。

最後はCTO榊原さんの「来年は自分たちの開発している製品の改善をどうするかというテーマでハッカソンを行っていきたいと思っています。より多くの事業部から参加者を集めて、技術者・非技術者が一緒に製品を良くする、そんな文化を作っていきたいです」という言葉で締めくくられ、コネクト ハッカソン2024、そして一カ月間に渡るConnect Hack Monthが幕を閉じました。



ハッカソン 参加チームの一部をご紹介します!

まずは、最優秀賞を獲得した、入社五年目の同期チーム!

生成AIによる動画生成によって、文字入力の感覚で誰でも情報を瞬時に動画化できるアプリを作成しました。
一般の生成AIを使った動画作成では、画像生成ツールや編集ツールなど、複数のツールを跨ぐ手間や、社内情報を社外に出してしまうといったリスクがあるため、長い製作時間やAIに対するリテラシーが求められます。しかし、このアプリでは口語ベースで要望を入力すればリテラシー問わず誰でも動画制作が可能に。更になんと2-3分で動画が出来上がります。
「メンバーそれぞれが専門スキルをバランスよく発揮し、同期ゆえの雰囲気でフラットに議論ができたことで、アプリを実現できました!」と皆さん。まずはパナソニック コネクト社内でこのアプリを普及させ、徐々に社外の一般企業や自治体などに広げていきたいと語ってくれました。

続いて、Empathy賞を受賞したこちらのチームが作成したのは、笑顔認識技術を使用して園児の笑顔を自動的に検出し、保護者に笑顔をリアルタイムで送信するシステム。

保育士による保育園での児童虐待が多発しているという社会課題を改善するため、児童の笑顔を増やし、児童見守りシステムを通じて保護者に安心を提供する目的でアイデアが生まれました。
「にこぴょん」というウサギのパネルの前に立つと「笑って笑って」呼びかけられ、思わず笑顔になると、その笑顔が自動でキャプチャされます。笑顔が認識されると画面上にニンジンのアニメーションが出てくるなど、楽しい仕掛けがたくさん!

チームメンバーの一人でデザイン部門所属の大嶋さんは「自分のキャリアではハード製品のデザインを担当することが多かったのですが、かかわる事業領域が変わってきており、ソフトウェアの領域においても自分のスキルを広げたいと思ってハッカソンに参加しました」と語ってくれました。自分が作成したデザインが、エンジニアによってシステムに組み込まれる様子を間近で見てみたかったとも。
「エンジニアの皆さんがこんなにもたくさんのソフトウェアを使いこなしているのだという驚きや発見がありましたし、難しい技術用語を嚙み砕いた表現で説明してもらって理解を深めるなど、エンジニアの皆さんと一つのチームでプロジェクトを進めることで、今後にも活きる貴重な経験ができました」

チーム紹介、まだまだ続きます!
こちらのチームは、外国人が日本に滞在するために必要な在留資格の申請が複雑であることを課題と考え、申請書の自動作成や入管審査における資料認証をサポートするシステムを作成。

チームメンバーの一人である張さんは、「自分も外国人なので、自分の経験も活かして、困っている人々の環境を少しでも良くできたら良いなと思って取り組みました」と話してくれました。

最後にご紹介するのはこちらのチーム。
服選びにかかる時間と労力を減らし、その分人々がより重要な決断に集中できるよう、TPO・天気・気分に応じて、手持ちの服のコーディネートを考えてくれるアプリを作成しました。

「自分たちの入社式のドレスコードが『カラフル』で、自分らしさを表現する色であれば自由な服装で参加できたり、日々の出勤においても服装に決まりがなかったりと、自由な環境だからこそ服装に悩むことが多いなと思ったのがきっかけです」と、テーマの立案者である新入社員の村上さん。
チームの半数が新入社員ですが、自身のアイデアや発想でチームに貢献しながら、同チームの経験豊富な先輩社員たちからスキルを学ぶことが出来たと話してくれました。


参加者やテーマの幅が広がり、昨年度から更にパワーアップしたコネクト ハッカソン2024。どのチームのテーマもとても興味深く、「今すぐ使ってみたい」というものばかりで、全てをじっくりご紹介できないのがもどかしいほどです。
今回の取材を通して、技術者・非技術者が一緒に製品を良くしていく文化を現場で感じることが出来ました。ハッカソンをきっかけにコネクト全体に広がりつつあるこの文化、そしてその文化によって発展する製品やソリューションを、From the Inside 編集部はこれからも発信していきます!


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自由な創造力を育み、伝播する中心地に ~第二回 パナソニック コネクト ハッカソンレポート~|パナソニック コネクト

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