2040年の働き方は、どうなる?現場からはじめる、働きやすさの未来会議「Gemba Roundtable」開催
皆さん、こんにちは! パナソニック コネクト、From the Inside編集部です。
パナソニック コネクトの取り組みを内側からレポートする当シリーズ。今回は2024年1月11日に当社本社(東京都中央区銀座)で実施された 現場からはじめる、働きやすさの未来会議 Gemba Roundtable の様子をお届けします。
Gemba Roundtableとは
突然ですが、2040年、私たちの働き方はどうあるべきなのでしょうか?
これから15年、働く現場ではどんな変化が起こり、どんな課題をどう解決していくべきなのでしょうか。そして、答えのない未来起点の問いに対して、誰がどんな議論をすると、次のアクションが見えてくるのでしょうか。
「Gemba Roundtable」は、現場の目線から働きやすい未来を作るために、CONNECTer(パナソニック コネクト社員)と役員が一緒に学び、未来について一緒にディスカッションをする、新しい形の会議です。今回、DEI推進室メンバーが企画・運営・当日のファシリテーションを行い、3人の役員と、全国の拠点から応募してくれた中から選出された6名のCONNECTerで実施されました。
今回のテーマは、「2040年、私たちは『多様な家族』を前提とした働き方ができているだろうか?」。今後増えていく多様な家族の形を見据えて、新たな働きやすさを探索していきます。
■会議のアジェンダ
6名のCONNECTerは、カスタマーサポートや技術開発部門、工場の製造部門など、所属や年齢も様々。
お互いに初対面で、さらに、当日参加した役員、CMO兼DEI推進担当の山口さん、CFO兼DEI推進担当の西川さん、CHROの新家さんと直接会うのも初めてという人もいましたが、アイスブレイクの自己紹介で会場は一気に打ち解けた雰囲気に!
お互いをニックネームで呼び合うというルールを設けたこともあって、年齢や肩書に関係なく、遠慮なく意見を出し合える空気が自然と出来上がりました。
1. 社外専門家セッション
場が温まったところで、いよいよ社外専門家セッションからスタートです。
大妻女子大学 准教授 阪井裕一郎さんからは、「『家族』を疑う―多様な家族の支援に向けて―」をテーマに、歴史的な変遷や海外との比較を用いながら、多様化する家族の形を学術的な視点でご共有いただきました。
一般社団法人Famiee※の内山穂南さんからは、「多様な家族形態が認められる社会の実現に向けて」をテーマに、同性カップルをはじめとした、多様な形のカップルや家族の法的権利や社会的保障に関する日本の現状や課題を共有いただきました。
研究者と活動家の方にそれぞれの立場から知見や事例を共有いただくことで、「家族」の固定観念が崩れる時間になり、刺激を受けた参加者からは、社外ゲストお二人への質問が止まりませんでした。セッションを聞いて浮かんだ、未来に向けた新しい社内制度を皆に提案してくれたメンバーもいました。
2. グループワーク:5つの家族を考える
続いて、少人数の3グループに分かれ、「高齢単身家族」「同性パートナー家族」「ビジネスケアラー家族」「多国籍家族」「共同育児家族」の5つの家族の形について考えるワークに進みます。
事前課題として視聴してもらっていた、上記5つの家族に関する動画の内容を各自思い出し、時おりグループで話しながら「もし自分がパナソニック コネクトで働く当事者だったら」という視点と、「もし自分がその人の同僚だったら」の2つの視点で課題を洗い出しました。
全員が課題を壁に貼り出し、それをグループごとに見て回りながら、大事だなと思えるポイントや、ハッとさせられた他者の観点などに着目しながら、気付きをシェアします。
その後、各グループ1つの家族を選択し、ペルソナシートを作成しながら家族を深掘り、具現化するワークに。5つの中で「高齢単身家族」「ビジネスケアラー家族」「共同育児家族」の3つが選択されました。
「高齢単身家族」では、80歳でも働いている社員はどんな1日を送っているのか、職場に求める制度や働き方はなにか、といった観点で議論が進み、「共同育児家族」では、2組のシングルマザーが家族として共同生活を送る場合を想定した課題などが話し合われました。
「仕事が終わって家に帰っても、育児や介護などに追われて、自分のための時間が取れないかも」「仕事を抜けることに対し、当事者は申し訳ないと感じ、上司はマネジメントしづらいと感じてしまいそう」等、働く現場や暮らしをイメージしながら具体的な意見が飛び交います。
全体共有では、お互いのチームへの質問によってさらに深堀りがなされ、「今回はこういう想像をしたけれど、きっとこういう家族・社員の姿もあると思う」と話が膨らんでいきました。
3. 参加者全員でのディスカッション
Gemba Roundtable最後のワークは、参加者全員のディスカッション。
先ほどのワークで具現化した3つの家族それぞれに該当する人がパナソニック コネクトで働く場合、今のパナソニック コネクトはどう変わるべきか、やりたいこととやめたいことはなにか。忖度なしで参加者それぞれの意見を共有する時間となりました。
自分の所属する現場のリアルな様子や体験談も交えながら「もっとこうなりたい」「こうしてほしい」と議論が進み、共有された提案に対して、他のメンバーから「すでにこういった制度があるから上手く活用できるかもしれない」「こういった形ならすぐに実現できると思う」と前進するための意見交換がなされる場面も。
参加者の一人は、なんとGemba Roundtableの事前に、自分が働く製造現場において「多様な家族の形と働き方」に関するアンケートを自主的に実施してくれていたとのこと。その場で共有されたアンケート結果について役員メンバーからもフィードバックがあり、「多様な家族の形と働き方」の検討や議論がGemba Roundtableの場だけで終わらず、今後につながっていく兆しが見られました。
参加したCONNECTerの声
実施後のアンケートやインタビューから、コメントをご紹介します!
皆さんがとても真剣にワークに取り組みながらも、始終笑顔が溢れていたことが印象的で、参加者一人ひとりが本気で会社をより良くしていきたいと思っていたのだな、そして、その想いを誰かと共有する場が実はずっと必要とされていたのだなと強く感じる取材でした。
参加者から「とても有意義な経験をできたので、もっと色々な人にも参加してほしい」という感想がたくさん出ているように、「未来会議 Gemba Roundtable」が今後さらに進化していきながら、幅広く浸透していけば良いなと思います。
From the Inside編集部はこれからも、現場の声を聞き、現場から会社を変え、動かしていくパナソニック コネクトの取り組みを発信していきます!
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【パナソニック コネクトのDEIの取り組み全容はこちら】
https://connect.panasonic.com/jp-ja/about/sustainability/dei
【2023年10月に開催された「コネクト DEI Month2023」の振り返りレポートはこちら】
会社全体でDEIを考える機会をーコネクト DEI Month2023開催レポート―|パナソニック コネクト (panasonic.com)