会って話すことで広がる異文化理解の輪~多国籍社員交流会リポート~
皆さん、こんにちは! パナソニック コネクト、From the Inside編集部です。
パナソニック コネクトの取り組みを内側からレポートする当シリーズ。
今回は、外国籍のCONNECTer(パナソニック コネクト社員)同士のネットワーキングや、日本国籍と外国籍のCONNECTerの交流を目的として、大阪京橋オフィスで実施した「Cross Culture CONNECT」イベントの様子をお届けします。
多様な人材が能力を最大限発揮できる環境を目指し、かねてよりDEIを推進してきたパナソニック コネクトでは、ジェンダー、育児、介護、LGBTQ+、障がい、闘病、キャリア入社、外国籍、ジェネレーションという9つのマイノリティギャップを設定。2024年度は「外国籍」を注力領域の一つとしています。
また、2023年より10月を「コネクトDEI Month」と定め、セミナーや体験会など、DEIに関するイベントを集中的に実施。CONNECTer一人ひとりが様々なDEIに触れあえる月間としており、今回のイベントもその一環として実施されました。
今回参加したのは、ミャンマー国籍と中国籍のCONNECter3名と日本国籍のCONNECTer2名。DEI推進室のメンバー3名が当イベントを主催し、世界のお茶を飲み比べするアイスブレイクなど、和やかでフランクな雰囲気のなか、「日本で働く」をテーマにした意見交換を行いました。
イベント開始前から自然と参加者同士の会話が始まり、すでに打ち解けた状態で自己紹介がスタート。所属している部門や担当業務、出身地や趣味などを共有し、意外な共通点や過去に滞在したことのある国などの話で盛り上がります。
最初に「私は日本語でも英語でも大丈夫です。皆さんは何語での会話が良いですか?」と確認するメンバーもいて、皆が楽しく参加できる空間を参加者一人ひとりが作り上げているのを感じました。
自己紹介の後は、DEI推進室メンバーであり、副業で中国茶藝師としても活躍する小林さんから、お茶の基礎知識の講座が。
スライド資料は日本語、英語、中国語に対応しており、誰もが理解できる内容になっています。「製法が異なるだけで、実は緑茶も烏龍茶も紅茶も同じ茶葉から作ることができる」という話には、全員から驚きの声があがりました。
基礎知識を身に着けたら、いよいよ世界のお茶の飲み比べ。
小林さんが用意した3種類のお茶を飲み、チームに分かれて10種類の候補の中から生産国をあてるというゲームを行いました。
色も匂いもそれぞれ違うけれど、「全然分からない」と皆さん大苦戦の様子。「飲んだことのあるお茶に近い味かどうか」といった観点で探る人もいれば、「東南アジアのお茶の特徴は○○だから~」と自身の出身国を活かして推測する人も。
両チームとも惜しくも正解とはなりませんでしたが、参加者同士の仲がさらに深まる時間になりました。
そして本日のメインイベント、「日本で働く」をテーマにしたディスカッションに。
「制度やアイテムなど、職場にあったら良いなと思うもの」、「職場のために私たちができること」の観点でざっくばらんに自分の意見を共有します。
外国籍の参加者からは、「職場の周りの人は英語も話せるし、業務内で不便や不満を感じたことはないけれど、人事手続きや制度の申請が日本語のみの対応であることが多く、いつも日本国籍の同僚に助けてもらっています」という悩みが。
また、日本国籍の同僚と口頭でコミュニケーションをとる際も、「易しい日本語で話してくれるので嬉しい」との声も。
普段外国籍の同僚と一緒に仕事をしている日本人国籍の参加者からは、「日本語が上手な外国籍社員もたくさんいるので、ついつい日本人同士で話すのと同じ口調でコミュニケーションをとってしまいがちですが、英語と違って日本語は主語が抜けていても文章が成立してしまうため、主語を抜かして話してしまったり、ニュアンスで抽象的に伝えてしまったりすることが多いので、気を付けなくてはいけないですね」という反省が。
確かに、日本人同士でも、しっかりと主語を伝えることや、具体性をもって話すことが、認識の齟齬や誤解をなくすことに繋がると思うので、その心がけは大事ですね!
「外国籍の同僚と話すときは、自分が話そうとしていることを頭の中で一度英語にしてみて、それを和訳して伝えています。そうすると主語も明確になるし、シンプルで伝わりやすい文章になるので」というコツが共有されると、皆さん「おお~」と感嘆の声。「早速実践してみます」という反応がありました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、いつの間にかクロージングの時間に。
ディスカッションで話した内容を踏まえ、一人ひとり感想や気づきを話します。
外国籍の参加者からは、「同じ悩みを持っている人がたくさんいて安心しました」「困っていることを自由に発言できる環境はとてもありがたいと思っています。外国籍としての強み・弱みを皆で共有できるこういった機会がもっと増えたら嬉しいです」という感想に加え、「自分は中国出身なので漢字が分かり、あまり不便を感じたことはなかったけれど、おなじ外国籍でも出身国によっては苦労が多いということを理解できて良かった。自分もコミュニケーションの仕方に気を付けていきたいです」といった気づきが共有されました。
日本国籍の参加者からも、「自分は国籍は日本ですが、海外滞在期間の方が長いので、もやもやを感じていた日本のカルチャーについて、想いをシェア出来て嬉しかったです」といった声や、「外国籍の皆さんの悩みに気づくことが出来たので、英語はもちろん、分かりやすく端的に話すための日本語力を上げていきたいと思います」といった感想がありました。
この交流会は、コネクトDEI Month中に別の拠点でもう一度開催予定で、今後も不定期で実施される予定です。少人数ということもあってリラックスした状態で想いを共有でき、普段違う職場で働くCONNECTer同士が交流することは、参加者にとっても有意義な時間ですが、DEI推進部にとっても、CONNECTerの生の意見を聞いて今後の施策に活かすための貴重な機会になっています。
当イベントを企画・運営したDEI推進室メンバーの感想をご紹介します!
瀧口さん:
参加された皆さんの笑顔が素敵でした!仲間づくりを通じて、これまであがってこなかった課題を提起いただくことが今回のイベントの目的でしたが、グローバル企業として乗り越えていくべき課題がたくさんあることを改めて実感しました。外国籍の方の課題をCONNECTer全員で認識して、お互いにとってよい環境、よい風土を構築できるように具体的なアクションを起こしていきたいと思います
中さん:
まずは私たち日本人が外国籍社員の皆さんのお悩みを理解することから始めて、最終的には、双方が活躍できるようなコネクトのグローバル化を進めていきたいです!
小林さん:
異文化理解は相手を理解したいという思いやり。実際に会って話せば、自然に笑顔と理解が深まります。DEI推進室は、多様なCONNECTer同士の関係構築とよい学びになる機会を様々な形で提供していきます!
DEIの推進活動は、特定の誰かのために行う特別なこと、ではなく、自分も含めた全員のために行う当たり前のことだと改めて実感する取材でした。今不便を感じている誰かのために環境や制度を変えることは、皆にとっての働きやすさ、生きやすさにも繋がります。まず自分で体験してみること、実際に話してみること。そうやって肌で感じた経験が、DEIに向けた取り組みにおける"はじめの一歩"になるのではないかと思いました。
From the Inside 編集部はこれからも、誰もがイキイキと活躍できるよう、日々DEIの浸透に邁進するパナソニック コネクトの取り組みを発信していきます!
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